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勉強まとめ:世界史-アジア史

 アジア史を参考書でざっと勉強したので簡単にまとめてみます。個人名などを出さずに流れを把握することを目標にしています。

 と、その前に世界史を勉強する背景と動機をさらっとまとめたいと思います。
(今回参考にした[1]参考書:エリア別だから流れがつながる世界史、[2]サイト:世界史の窓)

 

以下、今回の目次

  1. 世界史を勉強したいと思った背景
  2. アジア史:流れまとめ
  3. アジア史:「へぇーそうなんだ」ポイント
  4. アジア史:今後深堀したいところ

  1. 世界史を勉強したいと思った背景

以下3点が主な理由です。

  1. 社会の問題とか政治情勢とか知りたいけど上澄みだけじゃわからない
  2. 高専時代に世界史とは名ばかりの「中世ヨーロッパ史」を勉強した記憶だけで”世界”史はほぼ知識がない
  3. 内々定先の企業は従業員の8割が海外の方であり、各国、各地域の文化や歴史について知っておく必要があると感じた

 大学に入って倫理学を受講しヤハウェを信仰する3つの宗教を学んだ時に「後出しで喧嘩するなよ」という感想を単純な脳みそで考えたわけですが、アジア史を勉強するだけでもそんなに単純なことではないことを知りました(当たり前なんだけどね...無知は怖い)

  2. アジア史:流れまとめ

  • アジア史の中心となるのは中国
     アジアの中心に位置し地理的に豊かな土地であり、中国文明が起こったこともあり中国を中心に歴史が動いていた。
  • 列強進出前のアジア史の根幹:中華思想([1]p.40,[2]中華思想)
     中華思想とは、世界の中心が中国という国であり、そこで生まれた社会のシステムや思想が最も高貴なものであるとする考え方(詳しくは中華思想を参照)。この考え方を基に他国へ侵略したり、反抗したり、金印を授け冊封体制を築き上げていく。もちろん日本も明(14~17c)まで冊封関係を築いていた。様々な時代の中国がアジアの諸国と冊封体制を築き上げていたことで、文化や技術、思想の行き交いが起こった。
  • 列強進出前のアジアと世界の繋がり:シルクロード([1]p.48,128)
     シルクロードを通して文化、芸術、食料等がヨーロッパやイスラムの文化圏と交流が行われた。貿易されているものを見るとその地域その地域の特産等がわかって面白い。大英博物館には陶磁器のブースがあり、実際に行った時に他の展示物とは違った雰囲気を醸し出しており、中国の陶磁器が美術品として扱われる理由を感じた。
     シルクロード以外だと、モンゴルの遊牧民族が5世紀あたりにヨーロッパへ進行し民族大移動を引き起こした結果ローマを衰退させるといった関りもあった。
  • 列強進出後~世界大戦のアジア史:植民地化と世界大戦、独立([1]p.82,100)
     17世紀に入り列強諸国がその軍事力をふるってアジアの植民地化を進めた。複雑な理由はあれど、結局はお金(資産、市場)を増やすために植民地化された。この時期は海外との交戦だけではなく、国内でも大きな時代の変化に乗じて内戦がおきたため多くの血が流れていた。
     また、列強に植民地化されなかった日本(タイも植民地化されず)が、アジアの歴史の動かし始めた。悪くも良くも。世界大戦がある中で、植民地化されていたアジア諸国に侵略し大東亜共栄圏を築き上げていく。そして、第二次世界大戦で日本が負け大東亜共栄圏が崩壊すると、列強諸国進出から続いた植民地から各国が脱して独立していく
  • 世界大戦後のアジア
     ソ連アメリカの干渉を受け戦争が起こる。戦争が近くで起こっていることで皮肉にも需要がうまれ、日本はその恩恵を受けてモノづくり(大量生産)技術を取得し世界の工場となっていった。また、独立後の東南アジア諸国は反共産主義からASEANができ、冷戦後は経済同盟として発展を続けている。
  • 今後のアジアの個人的な見解
     長い歴史で見ると少しの間、列強諸国や日本がアジアの歴史を動かしてきた(動かしてしまった)が、今後はやはり中国が中心となっていくと思われる。GDP等の経済指標はアメリカに次いで2位であるし軍事費もアメリカに次いで2位だ。中華思想という根幹があるため、現在中国は海洋進出やチベット、台湾に対する対応が強気になってきているように感じる。しばらく戦争のない平和な時代が続くと思うが、中国国内での貧富の差から生じる軋轢から生まれたクーデターなどが国内にとどまらず他国へ飛び火し戦争になる可能性は普通にあると思われる。

  3. アジア史:「へぇーそうなんだ」ポイント

アジア史を勉強して「へぇーそうなんだ」なったところをまとめておく

  • 儒教ができた後にそれを批判する形で道家墨家、法家等の思想が生まれる([1]p.26)
     ユダヤ教に対するキリスト教イスラム教であったり、小乗仏教に対する大乗仏教であったり、従来のモノを部分的に否定することで新たな思想が生まれるのが世の常であることを感じた。批判することで思想、文化は向上することもあるが、批判メインで行動すると争いになってしまうことに注意したい。
  • 仏像崇拝に影響を与えたヘレニズム文化とアレクサンドロス大王([1]p.44)
     アレクサンドロス大王の東方遠征で文化が流入してヘレニズム文化が生まれ、彫刻の技術が伝わったことで仏”像”が作られるようになったというのがまさに「へぇー」だった。
  • 中国の能力主義的な文化([1]p.55)
     日本は儒教的な考え方があって会社では能力主義がまだ薄いと聞く(実際に働いてないからわからない)。一方で中国では”科挙”という制度が9世紀頃からありつつ、民族間で内戦(三国志とか)を沢山してるため、実力がある人が当然のようにのし上がる文化があるのかな、と思った。

  4. アジア史:今後深堀したいところ

勉強していてさらに詳しく知りたいなと思うところがあったのでメモ代わりにまとめておく。

  • 列強諸国が植民地化を行うなかでなぜ日本とタイは独立を保っていられたのか
     なんとなく、ぼやっと、ある程度土地が小さく右向け右のように国として向かう方向が分かっていてそれが間違っていなかったのが理由のような気もする。まぁでも実際のところどうなのかわからないし詳しく知ることで今後の未来予想ができるのではないだろうか。
  • 太平洋戦争
     言わずもがな。日本人なら知っておきたい。それも日本側の資料だけじゃなく各国の資料を見て。これは、本腰を入れる必要があるがいつか勉強したい。
  • 中華料理
     中華料理が大好きだから文化や歴史を勉強したい。餃子とかいう史上最強と思われる料理が作られる背景とかしれたら最高。

あとがき

 背景の部分でも書いたが、”世界史”という枠組みで勉強するのが始めてだったので非常に楽しかった。そして歴史を勉強することで日本が中国に対応するためにどのような政治を行っていくのが良いのか自分なりの考えをボヤっと持つことができた。

 そしてなにより、中国やタイに行ったことあって知り合いの人達はみんな好きだし、すごい良いところだったから、アジアの色々な国を観光したいと思った。そうだ、旅行、映画、美術展が楽しく、より味わえると思ったのも歴史を勉強しようとした大きな動機の1つだった。

 次は7月頭あたりにヨーロッパ史をまとめる...と書いておく。そこへ向けて勉強していきます。