Simple lies, Complex true

勉強したこととか好きなものとかのアウトプット

好きなものまとめ:好きなもの遍歴

1番初めの記事に書いたように自分の好きなものもまとめてみたいと思います。最初の好きなもの記事はこれまでの遍歴振り返りです。これまで、客観的に自分の好きなものを振り返ってきたことがないので今から楽しみです。(意外と長くなりそうですが、自分向けなので...)

途中書いててとても長くなったので簡単な歴をまとめておきます。
内容は小学、中学、高専、大学時代とあとがきです。

小学生時代

 小学生から振り返ってみます。
 低学年の頃、誕生日でもなんでもないとある日に突然、父親がポケットモンスター金銀を買ってきて兄と自分に「どちらか好きな方やってみなさい」と言いました(後から知りましたが父親はゲーム好きでした。)。忘れもしません、玄関と駐車場の間の小さい坂でいきなりこのようなことを言われたのです。よくケンカをする年子の兄弟でしたが、すんなり兄が銀、自分が金をもらいました。攻略本の存在も知らなかったので兄と父と一緒にゲームをしたのを覚えています。
 そして中学年の頃、自分の人生の中でもかなり重要なものに出会います。それは””です。こちらもまたある日父親から、「このかっこいい本読んでみな」と"デルトラクエスト"という小説を渡されます。装丁がかっこよかったのですが、読んでみるとストーリーがとてつもなく魅力的で、本の世界に取り込まれました。父も自分の後からこの本を読んでいて一緒に感想を言い合ったのを覚えています(特に”いましめの谷”という作品)。3部作を全て読み切り本の魅力のとりこになってしまい、その後様々な児童向けの小説を読みました。今でも印象に残っているのは”宇宙人のいる教室”、”ダレンシャン”、”ドラゴンラージャ”あたりです。この小説との出会いは今のところ、自分の人生で一番大きな意味をなしていると思います。この後の好きなもののとっかかりは全て人ではなくで小説からだからです。
 高学年になると山田悠介作品にはまります。当時出ていた作品は全部読みましたし、新作が出ると買うか、図書館で借りて読んでいました。本以外ではデュエルマスターズというカードゲームにはまりました。本当に、本当に楽しかった記憶があります。それまでは外で缶蹴りとか田んぼ遊びとかしていたのに、デュエルマスターズが面白すぎて学校以外の場所ではどこでも、台風の中でもカードゲームをしていました。デュエルマスターズは純粋に一番楽しんだ遊びかもしれません。30kmくらい自転車を漕いで街へ行き大会に出たりした懐かしい記憶があります。
●小学時代まとめ
 やはり本に出会った影響が非常に大きかったと思います。今思い返すと、国内外の昔ばなし全集みたいなものがしれっとリビングにおいてありました。そして、それを低学年の時点でよく読んでいた気がします。絵本をよく読んでもらったわけでもないので自発的に読むように仕向けられたかもしれません。このように押し付けることなく、父親が本が周りにある環境を作ってくれていたことに今は非常に感謝しています。

中学生時代

 中学に入るとまぁ反抗期なわけですが、本だけは両親が買ってくれたので色々読みました。1年の頃にはまったのは"ぼくらの七日間戦争"から始まる宗田理さんの「ぼくら」シリーズです。2,3年の頃は”このミステリーがすごい”の作品をよく読みました。図書館に通うようになりいくつもの素敵な本に出会います。今でも印象に残っている作品はヒキタクニオさんの”My name is TAKETOO”、式田ティエンさんの”沈むさなか”、山下貴光さんの”屋上ミサイル”、伊坂幸太郎さんの”ゴールデンスランバー”あたりです。
 そして特に作者読みしていた、伊坂幸太郎さんの作品から”ビートルズ”にはまります伊坂幸太郎さんの作品にはビートルズ作品がよく出てきたのでこれはもう聞くしかなかったのです。両親が赤版青版のレコードを持っていたりもしましたが、2009年9月9日にオリジナルアルバムのリマスター版が発売されたことが非常に大きかったと思います(今思うと色々とタイミングが良かったです)。もちろん中学生に買うお金はなかったのでTSUTAYAで全て借りてiPodに入れて四六時中聞いていました。このビートルズから”音楽”、もう少し絞るとポップミュージック、ロックにはまることになります。ビートルズいいなぁと思うきっかけになった曲は”Ticket to Ride”で、他に好きだった曲は本当にたくさんありました。初期から後期、ジョン、リンゴ、ジョージ、リンゴのどの曲も好きでした。
●中学時代まとめ
中学時代の本は結構印象に残っています。”My name is TAKETOO”の最後のシーンの感動は今でも鮮明に覚えています。しばらく息ができなかったです。また、本が逃げ場になってくれるようなこともありました。そして、ビートルズを聞くようになったこと/そのきっかけを与えてくれた伊坂幸太郎さんの影響も大きかったと思います。

高専時代

●音楽
 高専に入る頃になると、きっかけを覚えていませんがアジカンにはまります。このアジカン好きであったことから友人からバンドに誘われギターを手にします。高専1年の11月くらいでした。始めに誘ってくれた友人とは結局バンドを組みませんでしたが、ぽそぽそとギターを弾いていると、2年の後半あたりで他の人から誘いがあって始めてバンドを組みました。そして3年生の文化祭に出るためにデモテープを撮りました。とても緊張したのを覚えています。始めてバンドでコピーした曲はTHE BLUE HEARTSの”夢”です。
 とまぁいわゆる”ロック”というものにはまりました。もう少しいうとアジカンを筆頭にサブカルというものが好きだった時代です(e.g. 浅尾いにお/新海誠)。音楽の遍歴はまた別でまとめたいですが、邦楽は(アジカン/フジファブリック/NUMBER GIRL/BEAT CRUSADERS/andymori)をあたりをよく聞いていました。その後で洋楽も聞くようになります。洋楽はアジカンが影響を受けた(oasis/weezer/Foo Fighters)あたりを始めのころはよく聞いていました。音楽が好きになったきっかけはビートルズで、広がったきっかけはアジカンです。高専も後半に差し掛かると音楽が好きで好きでたまらなくなりラジオをよく聞いていました。このラジオからJamiroquai/Daft Punk/Linkin Park/The offspring/Vampire Weekend/Red Hot Chill Peppers/Pixiesあたりの有名どころを聞くようになります。そして、The Strokesに出会います(HPからもわかる絶妙なダサさ)。The Strokesだけ過去の好きなものと関りのない(ビートルズの直接的な影響をうけていない)異質なバンドでした。ここからガレージロックリバイバルで出てきたアーティストを聞くようになります(e.g. The White Stripes/The killers/Black Keys)。今振り返っても、ビートルズアジカンストロークスの3つの基底ベクトルから表せる音楽が好きなんだと思います。
 アジカンから始まり色々なアーティストを聞いていたのが高専時代になります。最後に自分に影響を与えた曲を挙げておきます。
ASIAN KUNG-FU GENERATION / ループ&ループ
Oasis:Whatever,The Masterplan
Weezer:only in dream
Foo Fighters:Wheels
The Strokes:You Only Live Once, Hard to Explain

小説
 中学の頃から”このミステリーがすごい”の作品を読んでいましたが、高専の時に米澤穂信さんにどっぷりはまりました。インシテミルと折れた竜骨以外はすべて読んだと思います。そのほかにも有名どころとして百田尚樹さんの永遠の0などは印象に残っていますが、小中に比べて読書量は確実に落ちました。漫画を読んだりギターをやったり友人と遊んだり料理にはまったり、あとは受験勉強があったりと読書に割く時間が少なくなったからだと思います。

映画
 高専の最後の頃になって映画にはまります。もともと小さい頃に家でネバーエンディング・ストーリーやバックトゥザフューチャーなどの映画を見ていたり、高専になってはアジカンが主題歌を務める映画を観たり、寮生活の中で友人と映画を観たりしている背景があってもともと映画は身近な存在でした。そして、どういった流れだったかは覚えていませんが、「インターステラー」という映画を映画館で観て激しく感動しました。そこから映画を週に何本か観る生活がスタートしました。ノーラン監督作品から有名どころを観ていました。映画が好きになったことで大学ではキネマ倶楽部に所属をすることになります。

高専時代まとめ
 圧倒的に音楽(ポップス/ロック)にはまり影響を受けた5年間だったと思います。それと、大学の好きなものにつながる映画やラジオを見聞きするようになったこともその後に影響しています。また、本から少し離れてしまいましたが、米澤穂信さんの作品は自分に大きな影響をもたらしています。折木奉太郎の省エネ主義(合理的な考え方)やボトルネックで描かれたテーマは性格や思考回路の一部になっていると思います。

大学時代

音楽
 
何と言ってもApple Musicなどのストリーミングサービスが始まり、かなり幅広くメジャーなものからマイナーなものまで聞けるようになったのが衝撃でした。タワレコには行かなくなってしまいました。色々聞いてく中で、The Strokesから繋がってThe orwells、 Twin Peaksなどを聞いていました。自分の好みは大体わかるようになりました(e.g. バンドメンバーの内1人くらいはチェックシャツ着たら多分好き)。特に Twin Peaksはもうこれまでの好みの集約じゃないですけど最高に好きです。これと並行して、The Strokesの影響を受けたイギリスのバンド(The Libertines/Arctic Monkeys等々)を聞くようになります。ここから再度ブリティッシュロックを聞くようになります。そして、初めにアジカンから洋楽を聞くようになった時期に一通り聞いてはまらなかったThe Stone Rosesblurというバンドの良さに気づきました、一周回って。特にblurにはドはまりして、学会でイギリスに行った時には地下鉄のJubilee Lineに興奮していました。Hyde Parkなんかもノリノリで歩きました。これらの洋楽と並行して邦楽もぽつぽつ聞いてました。今一番好きなのはThe Strokesの影響をもろに受けたDYGLというバンドです。他にも女性アーティスト(DAOKO/あいみょん/カネコアヤノ/やくしまるえつこ)なども聞いています。
 今後ですが、90年代/00年代のバンドはかなり聞いてきたので徐々に年代をさかのぼるか、もっとニッチなバンドを見つけていくのではないかと自分では推測しています。
 特に影響を受けたなぁと思う曲
The Strokes:OBLIVIUS
・Twin Peaks:Tossing tears, I found new way, Shake your lonely
blur:Young and Lovely, Universal, Under the Westway, Tender
・The voidz:Pyramid of Bones (ブログタイトルはここから)

映画
 大学は編入だったのですがキネマ倶楽部というサークルに入ります。この他にも尋常じゃなく忙しい宇宙版ロボコンを行っていたのですが、サークル活動というものを体験したく入りました。このサークルでは複数人で観るというのもあってコメディ作品をよく観てた気がします。ミスタービーンやジムキャリー作品なんかは印象に残っています。ロボコン活動が終わって時間に余裕ができると色々な映画館に行くようになりました。東京はいっぱい映画館があってそれぞれ魅力的で面白いです。好きな映画館はシネマシティ/二子玉川109/アップリンク渋谷です。キャラメルポップコーンの好みはTOHOシネマズ>109シネマズ>ユナイテッドシネマ>ヒューマントラストシネマ>シネマシティ>>>>角川シネマです。とまぁ映画自体の話以外だらだらと書いたでいかに印象に残っている作品を挙げます。見た本数は記録するようになって300本くらいです。
セッション/OCTOBER SKY/LIFE IS BEAUTIFULL/レナードの朝/「僕の戦争」を探して/GATTACA/この世界の片隅に/CONTACT/Growing Up Smith/善き人のためのソナタ/グランブル

小説
 忙しい大学生活を送る中で高専の後半から続いて本をしばらく読まない時期がありました。そんな中、高専時代にはまっていた米澤穂信さんの”古典シリーズ”の最新作「いまさら翼といわれても」が出版されたことを期に約3年ぶりに本を読みました。そして、小説の面白さを再確認し、米澤穂信さんが影響を受けたという北村薫さんの「円紫さんシリーズ」に出会います。いわゆる”日常の謎”と呼ばれる日常に隠れる謎(ミステリー)とその謎に関わる人々の関係性などを美しい文で綴った小説で、理系学生には少々読みづらい部分もありますが、とても素敵な作品です。このシリーズの他にも北村薫さんの作品は色々読みました。特に直木賞を受賞した”鷺と雪”を含む「ベッキーさんシリーズ」にはかなり影響を受けたと思います。北村薫さんの作品から受けた影響は大学時代においての就活の軸や人生の目標決定に関係しているので非常に大きいです。特に、「六の宮の姫君」で主人公が長谷寺からの景色の中で菊池寛を思った場面や、「鷺と雪」で最後にベッキーさんが主人公に掛けた言葉などで自分の思考はかなり決定づけられました。他にも北村薫さんの作品には、他の様々な文学や文化的なものが出てくるため、好奇心が刺激され、これまで読まなかった純文学を読むようになります。そして太宰府の「女生徒」にどきりとさせられたり、川端康成の「古都」で儚い美しさを感じさせられたり、三島由紀夫の「潮騒」で完璧な小説というものに出会ったりしました。とまぁこちらはかなり作品名を既に出しましたが自分用に影響を受けた/印象に残った作品を挙げておきます。
北村薫:鷺と雪 / 六の宮の姫君
太宰治:女生徒 / 人間失格 / 待つ / 富嶽百景
吉村昭:少女架刑
西加奈子サラバ!
川端康成:古都
三島由紀夫潮騒
芥川龍之介:往生絵巻
その他
 北村薫さんの円紫さんシリーズには毎回落語の話が出てきます(そもそも円紫さんが噺家)。この影響で新宿末廣亭深夜寄席に月一くらいのペースで行くようになりました。落語はまだペーペーで、粗忽話が好きです。噺家さんだと柳亭こみちさん、春風亭昇吾さんが好きです。他にも、米澤穂信さんの「さよなら妖精」と少し関係のあるスラブ叙事詩の「ミュシャ展」へ行ったりすることから美術館に行くようになりました。美術系の好みは、アールヌーボー、浮世絵、ポップアートで、これらが混ざり合った大正モダン期の広告なんかは大好きです(e.g. 杉浦非水さん)。あとはラジオを毎日聞くようになりました。高専時代は音楽に出会うために聞いていましたが、大学になってからは芸人さんのラジオを聞くようになります。特にアルコ&ピースのラジオにはどっぷりはまり寝不足になることが多々ありました。

大学時代まとめ

 かなり忙しい日々を送っていますが、振り返ると文化的にも徐々に幅が広がってきている気がして嬉しいです。あと、東京に住むようになったことが大きかったと思います。

あとがき

こうして振り返ると長くなってしまいましたが、とても楽しかったです。そして振り替えって分かった意外だったことは、外部から受けた影響が唯一父親だったことです。びっくりです(母親からはスポーツや研究の影響を受けてます)。本に出会わせてくれた父親には感謝しています。それと、どの趣味もなんだかんだ繋がっているのが面白いです(外部から影響を受けてないから当たり前ですが)。また、自分の趣味と呼べるものが身の回りにあふれているいわゆる”大衆文化”というところにもなにか共鳴のようなものを感じます。それは、自分が好きであこがれる時代が大正時代であり、大衆文化が花開いた時代であるからです。
これからも、自分の赴くままに素敵なものに出会いたいです。それと、新しく他人からの影響をあえて受けてみたいなぁと思っています。